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【PICK UP】万感記 (ロンドンとレコードとエトセトラ) vol.2

2016.08.31.Wed

The 9 MILESが新作のレコーディング中、10月と12月にはレーベルイベントを控えているVANCAN MUSIC。先月よりスタートしたRAS TARO(CLUB SKA)氏のコラムVol.2が到着!!
毎月末アップの予定なので、是非チェックしてください!

1990年6月、2回目のロンドンからの帰国以降、僕はロンドンを訪れたことはない。

また行きたいという思いは強くあったのだけれどもその後機会はなく、30年近く経ってしまった。30年も前の事だと、忘れてしまった事が多いが、でもそんなに昔のことだったのかと思う自分もいる。今から30年前は1986年だが、僕にとってはそんなに違和感はない過去だ。

だが1986年の30年前の、1956年だとどうだろう。1986年、僕は自堕落な大学4年だったが、そこから30年前の1956年といえば終戦からまだ11年しかたってないのだ。

僕にははるか大昔のこと。写真や映像などはほぼモノクロのとてもレトロな世界だ。
1986年と言えば Ultimate Breaks & Beats のシリーズが出た年で、イギリスでは、ノーマンJのThe Original Rare Groove ShowがKISS FMで放送されていた。僕らの世代はこれによって、HIP HOP の元ネタ探しや、レアな音源を求める楽しさ等レコード掘りの魅力に取り憑かれた人も多いと思う。
(ノーマンJのThe Original Rare Groove Show は生で聴くことはできなかったので、僕らがそれを知るのは、後のノーマンJのコンピレーションアルバム等によってだけど)

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今考えるとこの年はターニングポイントだったんだなと改めて思う。
それから現在までの音楽の変遷は、流れとしては一貫性を感じることができるし、音楽が好きで小学生で初めて買ったベイシティローラーズのレコードから、現在までも趣味の紆余曲折はあるにしろ自分なりに消化できている。
しかし、1956年はエルビス プレスリーがハートブレイクホテルで、初の全米1位を獲得した、ロックンロールの創成期、僕にとっては生まれる前の歴史のなかの出来事だ。
生まれる前の出来事、歴史としてしか知ることのない時代とは、溝があるのは当然だ。だって経験していないことなのだから。
それにバブル前(1986年)までは、今のネット社会と違い情報は一方方向の限られたものだったし、モノ全般も今よりも少なく、時間がゆっくり流れていたと思う。年をとったから1年1年が早く感じるのかもしれないが、あの時代までは、社会に余裕があったように思える。だから音楽や風俗の流行も今よりもずっとスローだったんじゃないのかな。

1988年のロンドンは、レアーグルーブの熱も少し冷めかけ、まだSOUL ⅡSOUL 等のグランドビートやアシッドジャズ前夜、ポール・ブラッドショウが Straight No Chaser を創刊、世の中は、アシッドハウス、レイブの真っ只中だった。

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万感記 (ロンドンとレコードとエトセトラ) Vol.1はこちら

【VANCAN MUSICイベント情報】
VANCAN presents
万感の想いを込めて Vol.110
@下北沢440
2016/10/30 (sun)
Open/ Start 12:00
Ticket ad/ ¥2,000 door /¥2,300 (ドリンク別)
【BAND】
TORU SHIGAKI (The Ska Flames)
the 9 MILES
【DJ】
Mighty Massa(The Ska Flames)
RAS TARO(CLUB SKA)
and more
【TICKET】
VANCAN RECORDS/ vancanmusic@gmail.com
イープラス
440店頭
【INFO】
下北沢440/ 03-3422-9440 (16:00~)

万感の想いを込めて vol.10 (表面)

2016.08.31.Wed

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