【PICK UP】『 THE REDEMPTION 』インタビュー!

2021.06.16.Wed

いよいよ、来週25日に「THE INEVITABLES (US)」とのスプリット7インチを発売する「THE REDEMPTION」よりインタビューが到着! リリース当日には、「下北沢REG」でリリースイベント「Rough Dance Convention Vol.11」も開催!チケットの残りが、バンド予約分のみになりますので、お早めにご予約ください!

THE REDEMPTION : Bass Tsuda(以下:T)/  Organ CLUTCH(以下:C)/  Trumpet Mai(以下:M)
取材協力 : THE SHAKE & CHIPS TOKYO

――4年振りのリリースとなった「THE REDEMPTION(以下:RD):THE INEVITABLES スプリット7インチシングル」の完成おめでとうございます。まずは、収録曲「Starting Over」について聞かせてください。

T:今回音源をリリースするレーベル「PARKING LOT SOUNDS(以下:PLS)」のAKIRA氏へは、以前からリリースの相談をしていて、話を重ねていく中で、昨年の秋からリリースが具現化してきたんです。

M:ただ、コロナ禍でメンバー全員ではスタジオに入れなかったので、昨年の11月からLINEでやり取りをして話を詰めていきました。

――リリースの話が具現化したということは、その時点で今回の楽曲が完成していたのですか。

M:実はこの曲ではなく、別の曲が最初にできていて。いくつか新曲を作る中で、最後にできたのが「Starting Over」なんです。

C:今年の1月か2月に久し振りにメンバーでスタジオに入ったときは、まだこの曲はできていなくて、2月中旬にデモが完成しました。

T:昨年くらいに曲のモチーフはありましたが、未完でした。そこから、Bメロ~サビまで作り、今回の1曲を構成しました。はじめは、スタジオにNOSE(Vocal)・CLUTCH・MAKO(Drums)・自分が入り、リズム隊の4人でコード進行と簡単な鼻歌でデモを作成して、Maiちゃんに送りました。

M:7人でスタジオに入るのは自粛していたので、リズム隊とホーン隊が別々でスタジオに入り創作活動をしていました。先にリズム隊がこの曲のデモと、間に合えばリリースをこの曲でしたいという方向性を示してきたので、そこから一気にホーン隊のフレーズを考えました。

T:候補として新曲3曲がありましたが、自分の中では、まずスプリットとして1曲出した後に、RD単独で2曲入りの7インチを出したいという構想がありまして。Vinnieのバンドである「THE INEVITABLES」とのスプリットと考えると、最近の自分達のダークな曲調よりもSKAっぽい曲が良いと考え、この曲となりました。

C:「Starting Over」は、RDにとって最新の曲でありながらも、ちょうど間をぬった、良い楽曲ができたと自負しております。

――ライブやスタジオでのリハーサルが難しいコロナ禍ですが、レコーディングまでの間、どのようにバンド活動をしていましたか。

C:RDはリモートでというのは難しいというか厳しい。メンバーが集まり、合わせて、そこで生まれるものでなんぼというのが自分たちの音楽スタイルなんです。それを改めて感じました。

――CLUTCHさんは家で曲作りをされたりしましたか。

C:曲作りはしていましたが、それはバンドの活動ではないですね。やはり、バンドとしては本当に止まってしまったとしか言えなかったです。メンバーもそれぞれ家庭や仕事もあり、色々な考えもありますから。何が正しいというのは正直わからない。だからこそ、メンバーの考えとメンバーそれぞれを尊重する必要がある時期だと考えていました。

T:バンド活動としては、とにかく先が見えなかったので、最低限のメンバーでできる活動としてデモ作りをして、そのデモをもとに、ほかのメンバーが自分のフレーズを考えるという試行錯誤をしていました。

M:そのデモに音を付けられるように、めっちゃアナログだった私が満を持してこの度「Mac」を購入しまして。デモに音を付け、それを重ねたりする作業ができるようになり、ホーン隊のMURAIAN(Trombone)やメンバーに、より音を伝えやすくなって。今後も役立てていけたなら、この時間も音楽活動の中では無駄じゃなかったなと感じています。まぁ、今どきのバンドマンじゃ当たり前の話なんでしょうが・・・笑。

――そのような中、昨年津田さんが活動するもう一つのバンド「KEMURI」がリモート録音の楽曲「SOLIDARITY」を発表しますが、RDにおいてもリモートでの楽曲制作は考えましたか。

T:RDの楽曲制作は、全員でのDIYですし、CLUTCH以外はアナログなメンバーが多いので考えませんでした。

M:今考えたら、今後は色々やってみるのも一つのアイディアかもしれないですね。

C:チープな感じでも、RDらしいラジオボイスみたいなのも、今後はチャレンジしてみたいですね。

――それは実現したら面白そうですね。良い意味でアナログやDIYな活動の多いRDですが、今回、媒体を7インチというアナログのみのリリースとした理由はありますか。

T:RDのサウンドは、SKA・PUNK・REGGAEをルーツとしているので、前々から7インチはリリースしたいと考えていました。あとはPLSの企画としてAKIRA氏が後押ししてくれたのも大きいですね。今、海外のリスナーはアナログが主流とも聞きますし。

C:やっぱり、7インチへの憧れはありましたよね。

M:家の7インチコレクションの中に自分の7インチが入り、それがディグる中に混ざるなんて本当に嬉しいですね。

T:アナログ音源にはこだわりがあるので、もう一度、LPは出したいですね。前作「HORNS OF PEACE」のように2枚組は難しいかもしれませんが、ぜひ実現したいです。

――前作の話が出ましたが、今回のレコーディングエンジニアも前作と同じHajimeさんでしたが感想を聞かせてください。

M:とにかく安心感です。前作では、自分の意図が上手く伝わらない時もありましたが、今回は自分や他のメンバーのMIXのバランスもとても良くて。特に自分がこだわったのが「リバーブ(音の残響音)」なんですが、「冷たいリバーブ」がまさに「これ!」というハマった曲になりました。Hajimeさんとはこれからも一緒にRDの音楽を作り続けたいですね。

T:エピタフ・レコードやFATに慣れているリスナーも多いし、今の若いバンドは本当演奏力もありますよね。ただ、Hajimeさんの協力により、デジタルで音を合わせるというのではなく、RDの生っぽいレコーディングの良さが音に表現でき、それをアナログで出せたというのが本当に良かったです。

C:Hajimeさんは、メンバーのこの人の音や録り方はこうだというのを理解してくれているからこそ、音の会話が成り立つんですよ。このやり取りがレコーディングでは凄く大事だと思います。

T: HajimeさんはCLUTCHの大学の先輩なんだよね?

C:2歳上の先輩なんです。大学の同じサークルで出会ってから、もう20年来お世話になっています。

M:そうなんだ。

C:SKAやREGGAEが好きでしたし、あとはサックスが演奏したかったので音楽サークルに入りました。そしたらサックスが余ってなくて、渡されたのがトランペットだったんです。

T:似合いそうだね。俺もトランペット吹けるよ。ドレミファソレシドくらいなら。

M:津田さん、「ソレシド」って。笑

C:その同じサークルの中にギター専門の研究会があって、そこにHajimeさんがいたんですよね。それが出会いです。

M:その頃のCLUTCHはキーボードじゃないんだね。

C:子供のころはエレクトーンを習っていたけどね。

M:憧れたー。エレクトーン!

C:身長が足りなくて、いつも立ってエレクトーンを弾いてたんだ。

M:カッコいいじゃん。その頃、すでに今のプレイスタイルの原点ができてたんだね。

――Hajimeさんとの出会いは、CLUTCHさんの紹介なんですね。

M:それが違いまして、前メンバーの増井さん(現「KEMURI」)なんですよ。二子玉川のライブハウス「ピンクノイズ(現在閉店)」で、増井さんの前バンド「Air’s Rock」のときにPAをしてくれていたのがHajimeさんだったんです。そして、このPA凄く良いねとなったのが初めての出会いで、それが縁でRDのPAやエンジニアをお願いするようになりました。

――一緒にスプリットを出す「THE INEVITABLES」についてはどうですか。

C:自分がSKAPUNKを聴くようになったのは、「KEMURI」より「LESS THAN JAKE(以下「LTJ」)」なんです。だから、LTJには純粋に圧倒的な憧れというのがありましたね。自分が若い頃は、今ほど色々音楽を聴ける環境でもないし。ただ、洋楽のSからTとかしか分かれていない田舎のCDショップでも既にLTJはSKAPUNK界のスターだから売っているんですよ。そんな中で、何気なく買った、LTJを聞いて、SKAPUNKを聞いて、そこから色々な偶然が重なり今に繋がっているかと思うと、今回のスプリットはとても感慨深いですね。

M:私は、「KEMURI」をきっかけにLTJを聴くようになりました。

C:大学受験のときはLTJの「HELLO ROCKVIEW」を爆音で聞いた思い出があります。

T:クラッチがSKAPUNKというイメージがない。REGGAEやダブのイメージがあるよね。

C:入口はSKAPUNKですよ。

T:自分はLTJも付き合いが長いし、「KEMURI」結成以前から、アメリカでフミオ君(KEMURI)はLTJと友達だったし。音楽を作る上で、参考にも刺激にもなった面が多いですね。「THE INEVITABLES」はSKAPUNKを演りつつも、REGGAEやダブの音を取り入れてるという点が、「KEMURI」よりも一歩踏み込んだルーツレゲエやダブを表現しているRDと共通点を感じるんですよね。その日米2バンドが今回スプリットを出すというのが嬉しいですよね。Vinnieは「REDEMPTION97(THE REDEMPTIONの前身バンド)」のステージもPUNKSPRING 2009で見てくれているし。それに何より、Vinnie 自身がPUNKも日本のバンドも好きだし、本当発売が待ち遠しいです。

――最後に、2021年6月25日(金)に下北沢ReGで行う7インチシングルリリース記念ワンマンライブについて一言お願いします。

M:久し振りの有客&RD初の配信ライブ。セットリストもまだまだ悩んでいますし、決め切れておりませんが、今後歴史に残るほどのライブにしたいと思っています。皆さんがそれぞれのスタンスで楽しんでもらえますように。

C:初めての配信なので、色々な場所から見てもらえるというのがやばいっすね。

T:「KEMURI」を知っている人は多いけど、KEMURIのメンバーである津田紀昭がRDをしてるという事を知らない人はまだまだたくさんいると思います。RD「KEMURI」ほどなかなか全国でライブをする事ができないので、今回行う初の配信ライブをきっかけに少しでも多くの人に知ってもらえると嬉しいですね。

C:いつも以上に演奏が走るMAKOさんにも期待ですね。

T:今回はコロナ禍でライブ会場のお客さんの人数制限をしていますが、会場にいるお客さんも、そして配信で見てくれている皆さんにも、いつもどおりの楽しい時間を過ごせてもらえたらバンドとして何より嬉しいです。

C:久し振りのライブですが、会場に来てくれた皆さん、そして配信を見てくれる皆さんに、相変わらずなRDを楽しいでくれたら僕らもそれが何より嬉しいです。

――今日はありがとうございました。

【新作情報】
KEMURI のTSUDA(Ba)を中心にスカ、2-TONE/ パンク、ニューウェイヴとレゲエ、ダブを融合させた独自のサウンドを追求し続ける「THE REDEMPTION」。DJ/ セレクターもマストバイの良質なパンキー・レゲエの新曲「Starting Over」を収録!
対するは同日にアルバムもリリースするUS スカ・パンクシーンのスーパーグループ「THE INEVITABLES」! こちらは軽快なスカ・パンクチューン「Mr.Bored to The Death」を収録!スカ、パンク、レゲエ・ファンのみならず、全てのミュージック・ラヴァーズにオススメの珠玉のマストアイテム!

■Artist : THE REDEMPTION : THE INEVITABLES
■Title : PARKING LOT RENDEzVOUS Vol.5
■cat no. : PLS-017
■定価 : 1,650円(税込)
■発売日 : 2021年6月25日(金)
■Info : http://pls.tokyo/

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(イベント情報)

THE REDEMPTION
~ROUGH DANCE CONVENTION Vol.11~
「PARKING LOT RENDEzVOUS vol.5」Release Party

2021年6月25日(金) @ 下北沢REG
Open/ Start 19:30 / 20:00
Ticket adv. ¥3,000 (ドリンク別) door ¥3,500(ドリンク別)

【Band】
THE REDEMPTION

【Ticket】
・イープラス / Thanks you, sold out!

・THE REDEMPTION WEB /
http://the-redemption.jp/

*入場順 / イープラスNo.1 ~ 取り置き予約 ~ 当日券

(YouTubeチャンネルも開設!)

THE REDEMPTION official YouTube channel
https://www.youtube.com/channel/UCXE7FBKITjEcyGCwU-iDiZg

2021.06.16.Wed

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