【PICK UP】HIGHLIFE★HEAVEN vol.29

2017.09.05.Tue

西アフリカ発のポピュラー・ミュージック、ハイライフを中心にアフリカン・ミュージックについてお伝えする本連載の29回目!

今回からは、Twitterなどを中心に”アフリカ音楽の今”を精力的に発信し、DJとしても活動するみとこんどりあ氏にも執筆して頂きます!エンジョイ!!

はじめまして!
アフリカの現行音楽が大好きで、日々Twitter(https://twitter.com/mitokon)などでアフリカへの愛を叫んでおります、みとこんどりあこと板谷と申します!「みんな是非今のアフリカの素晴らしい音楽を聴いてくれ〜!!」と言う思いから、最近DJ mitokonとしても活動を始めました!どうぞよろしくお願い致します。

この度、Shochangさんからお誘いいただき、私もこのウェブコラムに参加させていただくことになりました!
Shochangさん、Pallakschさんが紹介する音からは少し年代が進みますが、まさに今、アフリカの若者たちが作っている音楽や、アフリカで流行っているかっこいい音楽をご紹介できたらと思います。特に大好きな南アフリカの音楽についてはどんどん語っちゃうぞ!!と意気込んでおりますので、どうぞよろしくお付き合いください!

さて、先日発売されたミュージック・マガジン9月号で、「アフリカ音楽新世紀」という特集が組まれました。それはまさに私が興味があり、大好きな現在のアフリカの音楽の特集!アフリカ現地から欧米での動きまで紹介され、今のアフリカの勢いが感じられる素晴らしい特集でした。ご縁があり、私もアルバム選で、一部選盤の協力とレビューを書かせていただきました。今までなかなか注目されてこなかったアフリカの現行音楽が、雑誌という媒体で特集されたのは本当に嬉しいことです。アフリカ、キてる!!と思う今日この頃です…!

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http://musicmagazine.jp/mm/

そこで今回は、私がアルバム選でセレクトした南アフリカのアルバムの中から何曲かご紹介してみようと思います!
是非今、南アフリカで活躍するアーティストたちの音を聴いてみてください。

まずは、Heavy-Kの”Respect The Drumboss 2015”から1曲。

Heavy-Kは2009年、16歳でキャリアをスタートさせた、ハウスDJ/プロデューサー/トラックメイカーです。
南アフリカではハウス・ミュージックがポピュラー、と言うと、まだ驚かれる方も多いかもしれません。しかし南アでは日常に根付いている音楽で、このHeavy-Kもチャートイン常連の大人気アーティストです。
彼の特徴であるアフリカらしいドラムやギター・サウンド、マリンバなどを使ったエモーショナルなハウス・ミュージックは現地でとても人気があり、そのような曲を作るアーティストもたくさんいますが、しかしこの音はHeavy-Kにしか作れません。

次は、私のイチオシのアーティスト、Tresorの”The Beautiful Madness”から、シングルカットされたこの曲をご紹介します!

TresorはDRコンゴ出身、南アで活躍するSSW。”The Beautiful Madness”は、彼が愛してやまない80年代のアフリカン・サウンドがテーマとなった作品で、軽やかなディスコ・サウンドに、アフリカらしいギターやホーンなどが取り入れられ、そこにTresorらしい美しいメロディと歌声が乗った、極上のポップ・アルバムです!The Mahotella QueensやHugh Masekelaなどのアフリカ音楽のレジェンドたちも参加しており、老若男女、幅広く聴かれてほしいアーティストです。
彼の音楽からも、MVからも、アフリカ音楽への敬愛や、アフリカ自体への深い愛情を感じます。
私はTresorが本当に大好きでして、考察等含めてお話したいことが山ほどあるので、いつか特集したいなと思っております…

続いては、Babes Wodumoの”Gqom Queen, Vol.1”からこの曲を!

ダーバン発のダンス・ミュージック、Gqom(ゴム)界のビヨンセ!アンダーグラウンドの音楽だったGqomをポップに、メジャーに押し上げたアーティストです。ビジュアルもかわいいしダンスもかっこいい、音楽もめちゃ踊れる!というわけで、南ア人の心を鷲掴みにしてしまいました。
元々彼女はAfrotainmentというハウスやクワイトの有名レーベルに所属していましたが、ソロアーティストとして売り出そうとしていた時期に、ちょうどGqomが盛り上がり始めていた時期が重なり、これを取り入れない手はない、とレーベルオーナーたちは考えたのではないかと思います。その考えは大当たり!1stシングルのWololoは大ヒットし、Babesは国民的アーティストとなったのです。ちなみにデビュー時にはすでに自分たちでWest Inkというレーベルを立ち上げていて、アーティストやダンサーなどの育成も含め、Gqomを国内外に向けて発信し続けています。

続いては、Okmalumkoolkatの”Mlazi Milano”から、もちろんこれ!!という曲を!

Okmalumkoolkatはダーバン出身のラッパー/プロデューサー。グラフィックデザインなんかもやっていて、”Mlazi Milano”のジャケットは彼が作ったものです。ヴェイパー・ウェイヴのデザインが大好きなんだそうですよ。
オーストリアのAffine RecordsからのEPリリースや、ロンドンのプロデューサー集団、LVとのコラボが話題になった人ですが、最新作では南ア国内の気鋭のプロデューサーを多数起用し、南アフリカのストリートやアンダーグラウンドで盛り上がっている音をたっぷりと楽しめます!ご紹介したGqom曲”Gqi”は大ヒットし、Gqomをメジャーに押し上げたキーマンの1人であると感じます。

Okmalumkoolkatも大好きなアーティストなので、是非近々特集したいと思っております!!ラップもかっこよくてとてもグルーヴがあるし、ダンスもまたかっこいいのです…

もう1枚、レビューを書いたSpoek Mathamboの”Mzansi Beat Code”についてもご紹介したいのですが、それはまた後日。

まだまだご紹介したいアフリカ音楽はたくさん!!
今後とも是非お付き合いください!

2017.09.05.Tue

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