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【PICK UP】 HIGHLIFE★HEAVEN vol.17

2017.03.01.Wed

西アフリカ発のポピュラー・ミュージック、ハイライフを中心にアフリカン・についてお伝えする本連載の17回目!

皆様こんにちは。第3回目から筆を取らせて頂いている三橋です。

「レコード・ブーム」
最近非常に耳する言葉ですね。このワードでネット検索してみても、綺麗なお姉さんがレコードの魅力を語っていたり、レコードの生産量・販売実績がどのように推移してるのかの数値、海外での現状など様々な角度からレコードの魅力を伝えています。僕もレコードが大好きです。

しかし、その反面新品CDが下火になっている現実もあります。
新品CDの売れ行きが低迷していることを受けて、先日、とあるレコード屋さんの店長さんがこんな話をしていました。

「数値だけを求めて新品CDの売り場を狭めて売れ行きの良いレコードだけを置くようなお店にはしたくない。うちはそんなお店じゃないんです。」

音楽は昔も今も続いています。過去の偉大な音楽家・ミュージシャンが残した素晴らしい作品は今までもこれからも多くの人に愛され聴かれると思います。同時に、現在活躍する音楽家・ミュージシャンも素晴らしい作品を創りあげています。そこを提供するお店が無くなってしまっては音楽文化自体を細くさせかけない。きっと、そのような想いがあったのではないかと思い胸が熱くなりました。新品CD・レコードがなければ中古CD・レコードもないわけですしね。

アフリカの音楽で言えば、情報流通の点から、現在活躍しているミュージシャンと同等に過去も音源も重要に思えます。

例えばこちら。

コンゴ共和国の音楽の発掘をする新興レーベルPlanet Ilunguaから先日リリースされた、コンゴを代表するバンド、O.K,ジャズの貴重なSP盤音源(言葉のごとくめちゃめちゃレアだ思います!)を集めたコンピレーションのトレイラーになります。

LPや7inchが無かった時代からいかに豊かな音楽があったのかという記録と同時に、O.K,ジャズの偉大さを垣間見ることが出来る素晴らしいコンピレーションかと思います。(このレーベルのリリースはまだ3つしかないようですがどれも最高!)

もちろん、過去の音源のみが素晴らしい訳では御座いません。
ファンクやレア・グルーヴが大好物の方はこちらお聴きくださいませ。

60年代に活躍したエチオピアの音楽家、ギルマ・ベイェネが約40年ぶり(!!)に出したアルバムからの曲になります。
エチオピアと言えば日本の五音音階との類似性が挙げられますが、上記の音は録音の雰囲気はエチオピアを残しながらも内容はブラック・ミュージックが大好物の方も大満足な仕上がり。70歳を越えてこの音楽性は凄すぎる!

かたやこちらはモダンな仕上がり。スーダン出身ということで、シンセの音色や途中で入るコーラス(どこか沖縄の匂いも感じる!)にアフリカ的な香りを漂わせつつ、昨今のR&Bやソウルの下地もある非常に聴き易い音。フジロックとか野外で聴いたら最高に気持ち良いんだろうな~・・・

と、普段肌身に感じるCD・レコード事情と昨今の素晴らしい現行アフリカン・ミュージックを簡単ではありますが紹介してみました。
是非聴いてみてください。音楽の扉は過去も現在も開かれております。

2017.03.01.Wed

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