Event, Pick Up, World News

【PICK UP】 HIGHLIFE★HEAVEN vol.7

2016.10.01.Sat

西アフリカ発のポピュラー・ミュージック、ハイライフを中心にアフリカン・ミュージックについてお伝えする本連載の7回目!

こんにちは!本連載で第3回目から筆をとらせて頂いている三橋です。

ヒュー・トレイシーという人物をご存知でしょうか?

ヒュー・トレイシーはイギリス生まれ(1903~1977)の音楽学者で、彼が17歳の時にアフリカはジンバブウェに移り住んだといいます。そこのタバコ農場で働き、その農場の土地の先住民がきっかけでアフリカの音楽に興味を持つようになったという。

それ以降、1948年~1970年の間に19回に及ぶ採取旅行を行っており、その模様は近年マイケル・ベアード(自身もバレアリック感満点の音源をリリースしており、単に研究家という意味合い以上に表現者としても面白い!)主宰のオランダのレーベルSWPからCDリリースをしています。日本でも詳しい解説付き国内盤で「幻のヒュー・トレイシー・レコーディング・シリーズ」として発売されているので容易に入手可能となっているのはアクセスのし易さという意味でも素晴らしいです。

彼が録音した音源は貴重な資料としてであったり、アフリカ文化を研究する為の資料としてという意味合い以上に、純粋に音楽として、聴いたことのない楽器による演奏やその音色、録音の音質(今では考えられないですがなんとマイク1本によるワン・ポイント・モノラル録音!)という音楽の摩訶不思議な魅力を伝えています。その意味で「芸術って何だろう?」という答えのない問いに個々人レベルで改めて振り返る良い機会・良い音源のシリーズであるように思えます。(ちなみに、アフリカの楽器である親指ピアノ「カリンバ」はヒュー・トレイシーが商標登録をして売り出したという楽器の普及としての功績もあります!すごい!)

ヒュー・トレイシーが録音を行った地域は非常に幅広く、また、そのジャンル(親指ピアノに焦点を当てたものであったり、ギターに焦点を当てたもの、コーラスに焦点を当てたものなど)も幅広いので、ここでは某動画サイトでアクセスし易いもの上げておきます(というよりも、彼の功績に反比例するかの如く全く動画が上がっていない・・・もし映像をお持ちの方、是非上げてください!)

Congo traditonal 1952-1957

こちらはヒュー・トレイシーご本人!ではないですが、彼が残したものを演奏家が現代に受け継いだ良い例にも思えるので載せておきます。
この摩訶不思議な音色や響きは他に代え難いものがあります。

ということで最後はご本人に登場していただきます。ヒュー・トレイシーが楽器の説明をしていたり、最後にはカリンバでバッハを演奏したりといろんな意味で貴重な映像なのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか。
なかなか渋い内容となってしまいましたが、ヒュー・トレイシーが残したものを非常に簡単ではありますが紹介させていただきました。CDでリリースされているシリーズは録音も素晴らしく、その内容をどのように揉み込んで解釈するかはより日常を豊かにするものだと考えております。

調べれば調べる程奥の深いヒュー・トレイシーの世界、改めてアフリカ音楽の世界のひょんなきっかけとなれば幸いです。

【DJ Schedule】

・Shochang
◆ 10/5 (Wed) Mambo Bolingo Vol1』
@池袋KING RUM OPEN/START 19:00 – 24:00

INFO:
https://www.facebook.com/events/579873625533469/

◆ 10/9 (Sun) Nishi-Ogi Riot City Blues』
@西荻窪Pit Bar
OPEN/START 17:30 – 23:00
https://www.facebook.com/events/1645981839047686/

Soundcloud: https://soundcloud.com/shochang-highlife-heaven
Mixcloud: https://www.mixcloud.com/shochangmorichan

2016.10.01.Sat

New Release

ページトップへ